金曜日授業が終わって外に出ると、目の前でタクシーから人がおりてきました。
「僕を覚えています?」目を向けると、、、勿論覚えています。彼は中2から高3まで在塾してましたし、
かなりのいたずらっ子でした。何しろ中3の夏合宿では、お風呂からタオル一枚で飛び出してきて
男性講師に捕まり反省文を書かされた強者です。大学に受かった時は一族で初めてですと大喜び
、
ある意味では可愛い生徒でした。「俺、この近くにマンション買うんですよ。結婚するし。」
何とも言えない嬉しそうな笑顔。「いくつになったっけ?」「28です。」「ちょうどいい年ね」
「御目出度う」
たわいのない会話にちょっと年を感じた私でした。
御目出度う 笑顔と共に 思い出が くるくる回る 月と一緒に